賃貸アパートなどで孤独死が発生した場合、部屋を現状回復するためにかかる費用を負担するのは基本的にはご遺族や相続人になりますが、故人のご遺族と連絡がつかない場合や故人に身寄りがいない場合、大家さんが負担することになります。
孤独死保険とは、現状回復が必要になった孤独死現場の大家さんの金銭的な負担を補償する保険です。
孤独死保険には、家主が保険料を支払い加入する家主型と、入居者が加入する入居者型の2種類があります。
■ 家主型
- 家主・管理会社が加入する
- 入居者が亡くなった場合に家主が被る損失を家主に補償
- 遺品整理・原状回復・家賃損失が対象
< 特徴 >
- 保険料 13,000~20,000円/2年
- 家主が保険料を支払うが、家賃損失が補償に含まれる
< 補償内容・相場 >
- 家賃損失・・・事故から6~12カ月分程度
- 現状回復費用・・・100~300万円程度
- 遺品整理費用・・・~50万円程度
■ 入居者型
- 入居者が加入する
- 入居者が亡くなった場合に入居者の相続人が被る損失を相続人に補償
- 遺品整理・原状回復が対象
< 特徴 >
- 保険料 13,000~20,000円/2年
- 入居者が支払うため、家主の負担はない
- 入居者に相続人がいないと、家主に支払われない場合がある
< 補償内容・相場 >
- 家財補償 130~300万円程度
- 修理費用補償 100~200万円程度
特殊清掃や遺品整理の料金は、家財補償や修理費用補償に含まれます。